新曲『KARATE』作曲者ゆよゆっぺ「KOBAMETALとのBABYMETAL曲作りの裏話!」Array[インタビュー]ベビメタで評価されても飽き足りない。ゆよゆっぺの核心を突く / BABYMETALらへ曲を書きながら、DJ’TEKINA//SOMETHINGとしても動く26歳 https://t.co/TXztuVR5sS pic.twitter.com/AWpC1Rcifk
— CINRA.NET (@CINRANET) 2016年5月27日
アイドル、ロックバンド、EDM、ボーカロイド――多様化する2010年代の音楽シーンにおいて、ジャンル間の垣根を超えて活躍を見せるクリエイターが、ゆよゆっぺだ。
BABYMETALの作詞、作曲、編曲、ミキシングまでを手掛けることでも知られる彼が、別名義「DJ’TEKINA//SOMETHING」にてリリースするアルバム『KAWA-EDM』は、でんぱ組.incやBiSなどのアイドルソングをEDM仕様でリミックスした楽曲を収録した一枚となっている。
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もともとはボカロPとして名を上げ、いまや、作詞・作曲・編曲家、DJ、バンドマン、そして生放送主など、様々な顔を併せ持つ彼。その視点から見た現在のアイドル、ボカロ、EDM、さらにはゲーム実況のシーンはどういうものなのか?
そして、幅広い活動を見せる彼の核にあるものは何なのか? インタビューにて探った。
BABYMETALの曲作りはマラソンやトライアスロンを走り続けるようなイメージ。
―まず『KAWA-EDM』の企画はどういうところで始まったんでしょうか?
ゆよゆっぺ:これを作り始めた頃は、僕がアイドルのお仕事をさせていただくことが多くなっていて、それと同時に、僕の中でEDM熱が上がってきていたんです。そこで「アイドルのリミックス盤を作ったらいいんじゃない?」って言われて、「それだ!」と思ってやり始めました。でも、考えてみたら前例がなくて。だから、作り始めたはいいものの、どうやったらいいのかわからなかったんです(笑)。
―アイドルグループに楽曲提供するようになったのはいつ頃のことですか?
ゆよゆっぺ:2~3年くらい前からですね。BABYMETALに関わらせてもらうようになったのが、やっぱり大きなきっかけでした。そこから地元の「水戸ご当地アイドル(仮)」に曲提供をさせていただいたり、いろんなアイドルソングのお仕事をいただくことが多くなってきました。
やっぱり、日本の音楽シーン全体の中でアイドルの占める領域が大きくなってきたし、需要があるんだなって思います。
―その中でも、ここ最近のゆよゆっぺさんのお仕事の中で、一番大きなものはBABYMETALへの楽曲提供ですよね。
ゆよゆっぺ:そうですね。
―最新アルバム『METAL RESISTANCE』ではリード曲の“KARATE”の作曲も手掛けています。BABYMETALとはどういう経緯で関わるようになったんでしょうか?
ゆよゆっぺ:これはもう、僕がやる気をみせたんです。最初にBABYMETALを知って「なんだこれは! 最高だ!」って思って。マネージャーの村田さんと営業に行ったら、たまたまプロデューサーのKOBAMETALさんも僕の曲を聴いてくれていたみたいで。
「1曲やる?」と言われて、「やります! 絶対いいもの作ります!」と即答しました。最初は編曲のお仕事をさせてもらって、そのあと曲を作るようになったんですけれど、これがもう、すごく大変で。
―どんな感じなんですか?
ゆよゆっぺ:KOBAMETALさんって、本当にこだわりが強いんです。一つひとつの曲の作り方が、ちょっと他の現場と一線を画しているんですよ(笑)。わざわざ僕の自宅に出向いていただいて、僕がギターを弾いて「こういうフレーズどうですか?」みたいに言ったら、「ここはもっとこんな感じで」と言ったり、いろんなリファレンスを出したり、口で説明したり、何時間もかけてやりあって作っていく。それを納得するまでずっとやり続ける。
締切なんてなく、KOBAMETALさんの認めるラインに到達してやっと作り終わるんです。他の作家とかアレンジャーさんに話しても、「それ、ちょっとおかしいんじゃないか」って言われますね(笑)。
―いろんなお仕事をする中でも、BABYMETALはかなり特別な作り方になっている。
ゆよゆっぺ:間違いなくそうですね。BABYMETALの曲作りはマラソンやトライアスロンを走り続けるようなイメージで。だからすごく大変なんですけれど、走り切った爽快感がすごい。
僕としては好きなジャンルだし、それが楽しくてやっている感じですね。
―そこに充実感もある。
ゆよゆっぺ:今の音楽業界って、一つひとつの曲に対するこだわりが薄れているように感じるんですよ。数字ばかりを気にしているように思える。でも、KOBAMETALさんは自分が好きか嫌いか、いいと思うかどうかで考えている。レコード会社や事務所の言っていることを度外視して、僕もそれに振り回されながら、誰も歩んだことのない道を切り開いていっているんです。
音楽を一緒にやらせていただいて、そこが一番面白いと思うところですね。
―「好きなジャンル」と言ってましたが、ゆよゆっぺさんのルーツはラウドロックやメタルにあるんですよね。
ゆよゆっぺ:はい。ずっと、ゆよゆっぺとして、「メタル、スクリーモ、ハードコアが好き」と言いながら活動してきました。
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●http://www.cinra.net/interview/201605-djtekinasomething
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